変化と行き詰まり
支援について こんにちは。豊島区ひきこもり相談窓口の相談員Nです。
前回に続いて、家族が相談に来られて面談をする場合について、説明していきたいと思います。
引き続き、精神科医でひきこもり問題の第一人者である近藤先生の著書「ひきこもり問題を講義する」を参考にさせていただきます。
【三つの悪循環】
① 家族が焦りや不安から本人を一生懸命𠮟咤激励し、余計に理解してもらえていないと感じて本人がひきこもっていく悪循環
② 家族が本人から責められたり、場合によっては暴力を受けることで、家族の方も自責的になって本人の言うことを聞いて、家族が召使いのようになっていく悪循環
③ もう何もしたくない、何も考えたくないとなっている本人と、今は放っておくのが一番いいんだと考える家族のなにも起きない悪循環
このような循環の中にいると、抜け出すのは大変難しいことです。そのためにも、相談・支援機関など、第三者との関わりを持つことが助けになります。
支援者は、悪循環に変化を起こすため、質問や助言、提案などをしていきます。
相談に来られた方は、できそうなこと、まだ難しいと思われること、しない方がいいと感じることなど、率直に話ができると、変化の『キッカケ』が生まれやすくなります。
一方で、家族や本人と相談を続けていくと、支援者もこの循環に巻き込まれることになっていきがちです。したがって、来談者と支援機関で一緒に考えながら、他の機関とも連携を取っていくことが多くあります。
参考文献:「ひきこもり問題を講義する」近藤直司 著,2019年,岩崎学術出版
----------------------------------------------------------------
豊島区では、孤立しがちな本人やその家族
支援者の方のため情報サイトを立ち上げています。
----------------------------------------------------------------
スポンサーサイト