変化と行き詰まり

支援について
02 /22 2023

 こんにちは。豊島区ひきこもり相談窓口の相談員Nです。

 前回に続いて、家族が相談に来られて面談をする場合について、説明していきたいと思います。

 引き続き、精神科医でひきこもり問題の第一人者である近藤先生の著書「ひきこもり問題を講義する」を参考にさせていただきます。


三つの悪循環

 ① 家族が焦りや不安から本人を一生懸命𠮟咤激励し、余計に理解してもらえていないと感じて本人がひきこもっていく悪循環

 ② 家族が本人から責められたり、場合によっては暴力を受けることで、家族の方も自責的になって本人の言うことを聞いて、家族が召使いのようになっていく悪循環

 ③ もう何もしたくない、何も考えたくないとなっている本人と、今は放っておくのが一番いいんだと考える家族のなにも起きない悪循環


 このような循環の中にいると、抜け出すのは大変難しいことです。そのためにも、相談・支援機関など、第三者との関わりを持つことが助けになります。

 支援者は、悪循環に変化を起こすため、質問や助言、提案などをしていきます。
 相談に来られた方は、できそうなこと、まだ難しいと思われること、しない方がいいと感じることなど、率直に話ができると、変化の『キッカケ』が生まれやすくなります。
 一方で、家族や本人と相談を続けていくと、支援者もこの循環に巻き込まれることになっていきがちです。したがって、来談者と支援機関で一緒に考えながら、他の機関とも連携を取っていくことが多くあります。


参考文献:「ひきこもり問題を講義する」近藤直司 著,2019年,岩崎学術出版
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豊島区では、孤立しがちな本人やその家族
支援者の方のため情報サイトを立ち上げています。
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家族にとってのひきこもり

支援について
01 /30 2023

 こんにちは。豊島区ひきこもり相談窓口の相談員Nです。
 今後、ひきこもり支援や心理学に関する内容をお伝えしていければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 今回は、家族にとってのひきこもりと題してお話しさせていただきます。

 『ひきこもり相談窓口』では、ご家族の方がご相談にいらっしゃることも多くあります。
 本人が直接相談に繋がらないまま、家族が相談に行ってどうなるんだろう?と考える方もいらっしゃるかと思います。

 ご家族とお話をしていく場合に、どういった方針や目的で面談行うことがあるのか、少し説明できれば幸いです。
 精神科医でひきこもり問題の第一人者である近藤先生の著書「ひきこもり問題を講義する」を参考に書かせていただきます。


家族支援の方針としては、主に以下の4つに分けて考えることができます。

 ① 本人が来談すること、あるいは訪問を受け入れることを目標として、
  必要な手段や方法を話し合うアプローチ

 ② 来談している家族の気持ちや行動の変化によって、
  家族全体や家族と本人との関係性の変化を通して
  本人の変化を生じさせることを意図したアプローチ

 ③ ひきこもり問題の現状などについて、
  家族の理解を深めてもらうこと目標としたアプローチ

 ④ 本人と関わる上で、
  家族が体験している不安や葛藤を取り上げて、
  その由来や解決方法などについて話し合うアプローチ


 これらの中から、複数のアプローチを考えながら面談を行っていきます。
 相談に来られた家族が、ご自身の抱えている不安や葛藤をお話しいただくことで、気持ちが落ち着いたり、すっきりしたり、不安が軽減されることも非常に重要です。
 そのため、すぐに本人の来談に繋がらなかったり、行動に変化が起こらない場合にも、相談を続けていただければと思います。

 次回、『ひきこもり』のご相談で変化が起こりづらいことについて、お話ししたいと思います。


参考文献:「ひきこもり問題を講義する」近藤直司 著,2019年,岩崎学術出版
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豊島区では、孤立しがちな本人やその家族
支援者の方のため情報サイトを立ち上げています。
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【引き出し屋にご注意を!】

支援について
09 /16 2022
こんにちは、【Blog:みんなの「わ」】
管理人のthis(ディス)です。

9月も半分来ましたぁ。
早いモノですねぇ。
豊島区の風は、秋のような涼しい風ですね。

され、本日はタイトル通り
引き出し屋の件です。

引き出し屋とは、
暴力的な方法で、当事者を自宅から施設に移動させて、
自分たちの監視下に置きそこで生活させる
「ひきこもり支援」事業者のことを言います。

近年増えてきていて、
自称、ひきこもり支援事業者と名乗り、
ひきこもり状態にある方を強制的に自室・自宅から連れ出し、
自由の制限された環境下で生活させる事例が多く報告されています。

当然、「引き出し屋」が行う方法の一部を不法行為と認め、
裁判所から損害賠償を命じる判決が出ているのも事実です。

ご家族の皆様は、苦しんでる当事者を何とかしようと
家族の困惑や焦り、ご高齢と言う事もあったりと
色々な諸事情で、このような「引き出し屋」に
お願いしてしまうケースも少なくはありません。

また、解決策を求めて地域の相談窓口に行ってみても、
なかなか支援を受けられなかったり、
窓口担当の方がひきこもりに関する理解や知識がなかったり等、
ひきこもり支援の体制づくりが十分でないといった事情から、
なかなか進まず、焦りからお願いしてしまうケースも聞きます。


そんな中、豊島区では、窓口に専門のスタッフを置き
訪問だけではなく、電話やメールなどでも相談できる
体制を取っています。
ご相談後も、フォローを入れる体制もとっております。


まずは、「引き出し屋」ではなく、
公の相談窓口にご相談することをお勧めします。
少しでも心が軽くなる意見交換をモットーに
相談者に寄り添った窓口であるように努めまいります。




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豊島区では、孤立しがちな本人やその家族
支援者の方のため情報サイトを立ち上げています。
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お気軽にどうぞ

支援について
10 /15 2021
こんにちは、【Blog:みんなの「わ」】
管理人のthis(ディス)です。

金曜日ですね~
昔は花金なんて言ったモノですが
今は、死語でしょうか?(笑)

豊島区では色々な相談窓口があります。
ひきこもりの相談窓口もその一つです。
町内の掲示板にも時々貼られています。
こんなポスターを見かけたことありませんか?
20211015

お気軽にご相談ください。
みなさんの「きっかけの一歩」となれば嬉しいです。
それでは、良い週末を(* ´ ▽ ` *)



個々に合わせたメニューでお力に!

支援について
09 /28 2021
こんにちは、【Blog:みんなの「わ」】
管理人のthis(ディス)です。

朝、晩 と大分涼しく? いや、ちょっと寒くなってきましたね
もう秋がそこまで来てる気がします。

さてさて、
ひきこもり、自立支援等と一言で言いますが
やはりそこには人ぞれぞれの事情や、心の問題があります。
豊島区では悩まれている方に、少しでもお力になれるよう
邁進してまいります。

豊島区では個人個人に合わせた
オーダーメイド式で、ご本人やご家族の
お力になれるようにメニューをご用意しています。

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豊島区で、ひきこもりなど孤立しがちな本人やそのご家族、支援者のための情報サイトです。